9月15日(火)、くらしの基本セミナー第2回のテーマは『食の安全安心』です。講師は、至学館大学 健康科学部 栄養科学科 教授 小塚 諭先生です。「食品添加物と食中毒 今こそ正しい食の知識を!」と題して、新型コロナ禍も含めた食品の安全安心に関する正しい知識について教えていただきました。
昨年度の福井県における食中毒発生事例は、全国平均よりも少し多く、寄生虫アニサキスやノロウイルス、カンピロバクター、ウエルシュ菌など、私たちのくらしの身近なところにたくさんあることがわかりました。また、食品添加物の安全性決定までの流れや使用基準の考え方などについて教えていただきました。フェイクニュースに惑わされないために、ファクトチェック(真偽検証)している団体からの正確な情報を共有することが大切とのことでした。最後に新型コロナウイルス感染症についても詳しくお話しいただきました。
受講者の皆様より、活発な意見や感想をたくさんいただきました。
・食中毒は、予想以上に家庭での発数が多いと分かった。
・ウエルシュ菌のカレーの話では、自分の間違った知識に気が付くことが出来た。
・溢れる情報を鵜呑みにするのではなく、ファクトチェックしていきたい。
・生活の質を高めていく事が、自分や家族を守り、賢い消費生活に繋がっていくと思った。
・ゼロリスクの食品はないという言葉を意識して、これからの生活に役立てたい。
・新型コロナウイルス対策をエビデンス含めて聴けたので、行動がさらに意識できてよかった。
【消費者団体との交流会】敦賀市消費者連絡協議会 副会長 増田 正樹氏
消費者相互の連携を密にし、消費者の知識を高め、消費者の立場を向上させることを目的として活動されています。「私たちは、消費者である前に生活者であるという事を意識し、視野を幅広く持つことが大切。様々なことをこの講座で学び、理解し行動することは意義のあることです。消費者の立場を向上させる活動に関心を持ってください。」との呼びかけがありました。