10月10日(土)、「科学的に考える!食の安全とリスク」と題し、国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部長 畝山 智香子先生に、リモート形式でご講演いただきました。
食品の安全に関する情報の中には、根拠のない情報や誤解を招きやすい情報が含まれています。食品の安全とリスクの問題やいわゆる健康食品について、データをもとに科学的に読み取ることの大切さを教えていただきました。
食品であっても安全ではないこと、食品安全とはリスクがゼロという意味ではなく、許容できる程度に低い状態であること、食品安全にとって最も重要なのは衛生管理であることなど、評価や管理が難しいのは、意図的に使われるもの(食品添加物や残留農薬など)ではなく、非意図的成分(病原性微生物、汚染物質カビ毒など)であるとのことでした。
「世界中の食品安全機関が健康と安全のために一致して薦めているのは、“多様な食品からなる、バランスのとれた食生活”。 特定の食品(種類・産地・栽培法etc.)に偏らないことがリスク分散につながります。ある特定の食品を安全にするか安全でないものにするかは消費者の選択によります。」とお話しいただきました。
今日の先生のお話を参考に、より広い視野をもって食の安全を見極めることが大切だと感じました。また、さらなる情報が必要な方は、基本的に公的機関の情報(食品安全委員会、Codex等)を探してくださいとのことです。畝山先生は、食品安全情報blog(https://uneyama.hatenablog.com/)で最新情報を提供されています。