令和5年度福井県委託事業 担い手養成講座
くらしの基本セミナー 第3回
9月22日(金)、くらしの基本セミナー第3回のテーマは『持続可能な食生活のカギ』です。講師は、(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 消費生活アドバイザー 中村 智恵美先生です。「次世代につなぐ食について考えてみませんか?」と題してご講義いただきました。次世代に向けた「新しい食品」開発の背景には、温室効果ガス排出全体の約3割が食由来であることや世界人口の増加、日本の食料自給率の低さ、そして農業従事者の減少と高齢化などがあります。講師は、現在開発されている食品(大豆ミート、昆虫食、代替卵、ゲノム編集技術応用食品など)を紹介し、その特徴や課題について説明されました。
受講生は、グループに分かれ「次世代につなぐ食」には何が必要かを話し合いました。「まずは日本国内の食料自給率を高めたい。」「新鮮で安全安心な地産地消を大切にしたい。」「新しい食品を知るための試食など学びの場が必要。」など様々な意見や感想が述べられました。まずはこれらの情報を受け入れ、知識として持っていることが大切であることや、次世代のことを考えていかなくてはならない時期が来ていることを学びました。
その他、受講者の皆さんより、たくさんの意見や感想をいただきました。
■次世代に食の大切さを伝えていきたいと思った。
■現在の食の環境をいかに持続していけるかを考えていきたい。
■人間の身体を作る食について未来の子供達の為にも大切に考えていきたい。
■食料は自然と大きく関わっているので、自然を大切にしていきたい。
【消費者団体の紹介】 坂井市消費者団体連絡協議会
平成22年4月に設立。会員数1500人。同団体は、環境部会、食の安全に関する部会、くらしをよくする部会の3つの部会に分かれ、専門部会を中心に、自主財源で活動されています。街頭での若者や一般市民への啓発活動や子供や高齢者への出前講座などを行い、消費者に関連のあるテーマや課題についての研修会も開催されています。また、「オレオレ詐欺対策」として電話の録音装置を高齢者に取り付けてもらう活動を普及推進されています。