平成28年度 福井県消費生活センター主催
消費生活セミナーくらしの講座
「ひとはなぜだまされる~心理学から見た消費者被害~」
を開催しました。
日時:平成29年2月18日(土)13:30~15:00
場所:ユー・アイふくい 101・102学習室
2月18日(土)ユー・アイふくいにて、立正大学 心理学部 対人・社会心理学科 西田公昭 氏をお迎えし、くらしの講座を開催しました。
「この世の中は嘘だらけであり、だましあいは日常的におこなわれている。日常のお世辞やほめ言葉、化粧だってだましているのではないか。」「だまされない人はいない!」と冒頭から先生はとても強調しておっしゃっていました。また、人間の脳は「今だけ」「めったにないチャンス!」のように稀有な機会を強調されることでとびついてしまう心理があることや、間違った文章を見ても勝手に修正して読んでしまう習性があることなどを実例を用いながら楽しく分かりやすくお話しいただきました。人間はもともと「人を信じたい」という心理をもっているためだまされやすいのだということを学習しました。
「私はだまされない」のではなく「私はだまされるかも」という気持ちで日頃から怪しさに気づく訓練が必要だということです。
西田先生のお金が絡んだときに思い出して欲しいことば「さ・し・す・せ・そ」
さ・・・さっと警戒して注意を高めよう
し・・・しっかりと調べて確かめよう
す・・・すぱっとだましの手口に気づこう
せ・・・せいいっぱい気持ちを抑えて落ち着かそう
そ・・・相談する相手を探そう
詐欺対策は、いざという時に判断がつくように、日頃から防災訓練のように身体を使って覚え、鍛えることが大切だということを学びました。