平成29年度 福井県消費生活センター主催
消費者教育担い手養成講座
「わたしの選択とこれからのくらし
くらしの基本セミナー(全10回)」
第7回「サイバートラブル」・ 消費者団体との交流会
日時:平成29年10月18日(水)10:00~12:00
場所:アオッサ6階 601C
福井県主催 消費者教育担い手養成講座「くらしの基本セミナー」が、9月より始まりました。
第7回のテーマは、「サイバートラブル」。
福井県警察本部 生活安全部 生活安全企画課 サイバー犯罪対策係 巡査部長 森川 詩子氏を講師にお迎えし、「サイバー犯罪の現状と対策・パソコンやスマホのセキュリティ対策」と題して、サイバー犯罪の現状、相談の多い事例、SNSを利用した犯罪などについてご講義いただきました。
現代社会は、インターネットと密着しています。インターネットを使わないから関係ないという時代ではなくなってきています。誰もがパソコンをクリックして触れるようになり、2007年にはスマートフォンが登場し、インターネットは私たちにとってより身近なものになりました。自動車や電化製品などあらゆるものがインターネットにつながり、IoTの時代が到来しています。
平成27年のインターネットの利用者数は、全世界70億人のうちの35億人。全世界の約半分の人がネットを使っている時代です。ネットに国境はありません。35億の人が一瞬にして世界とつながり、誰もが簡単に使えます。しかしそのため、ネットを利用したトラブル「架空請求」「偽サイト」「誹謗中傷」「迷惑メール」「不正アクセス」などに、誰もが巻き込まれる可能性があります。目的は電話をかけさせることなので、「表示されている電話番号には絶対に電話をかけないように!」とのことでした。また実際に、架空請求やパソコンの遠隔操作ウイルスの動画を視聴し、その巧妙な手口を目の当たりにしました。
その後グループに分かれ、偽サイト・詐欺サイトなどを見分けるポイントについて学習しました。偽サイト・詐欺サイトの一例をみると、不自然な日本語や正式サイトより安めの価格設定、支払い方法の説明ページがあるにもかかわらず実際は前払いのみだけなど、疑わしい点がたくさんありました。その他にFacebookやTwitter、LINEなどのSNSアカウントが乗っ取られる被害事例についても学び、その対策方法について解説していただきました。
もしトラブルにあったら、とにかく落ち着く事、公的機関の相談窓口に連絡する事、身近で情報を提供してくれるサイト「内閣サイバーセキュリティセンター」にラインで登録すると良いとの事でした。「インターネットの世界は顔がないので騙されます。うそつきがいっぱいだと思ってください。」との呼びかけがありました。
参加者のみなさんからの声(アンケートより抜粋)
- 2007年にスマートフォンが登場して以降10年程度で、80歳以上のスマートフォンの保有率が23%、約4人に1人が保有しているという現実を知った。
- パソコンの遠隔操作ができると知り、とても怖くなった。被害に遭わないように気をつけようと思った。
- 動画を見たが、相手が一方的に話し続けているので、こちらは考える間がなく怖いと思った。パソコンはあまり使っていないが気をつけたいと思った。苦手な分野なので、色々なことがわかって良かった。
- 偽サイトの特徴がよくわからなかった。お話を聞いて、充分に気を付けないといけないと思った。インターネット利用の注意点を改めて確認できた。
【消費者団体との交流会】 越前市消費者グループ連絡協議会 会長 玉村 幸恵 氏
玉村会長にお越しいただき、同団体の1年を通しての様々な活動についてお話を伺いました。ちびっこ広場への参加・食品に関する学習会・グループでの調査研究・悪質商法被害防止の出前講座など、地域とのかかわりを大切にしながら活動されています。会長より「生涯勉強することは素晴らしいこと。1日1日が新しい人生だと思って、心の窓を大きく広く開いて、周りの方達とコミュニケーションをはかっています。会員の高齢化という課題を抱えながらも、皆で手を取り合い楽しく活動しています。」とのお話があり、参加者との交流をはかることができました。興味のある方は窓口である越前市消費者センターまでお問い合わせくださいとのことです。