10月3日(水)、「わたくしの選択とこれからのくらし くらしの基本セミナー」の第4回が開催されました。
テーマは「商品の安全」です。独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE) 北陸支所 参事 田中 範夫 氏をお招きし、「どう防ぐ?くらしに潜む製品事故 安全なくらしのために」と題してお話いただきました。
NITEさんは、工業製品などの技術や品質に関する情報や製品事故に関する情報を収集し、事故防止やリスクの低い製品開発に向けて必要な情報を提供することを通して「くらしの安全」を支援しています。
私たちは多くの製品に囲まれ、便利で豊かな生活を送ることができています。しかし、その製品の機能を理解するだけでなく、その便利さの裏側に潜む誤った使い方をした時のリスクも理解することが必要です。
コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まり、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで、漏電し発火するトラッキング現象やてんぷら油からの出火、石油ストーブの発火など、いくつかの事例をもとに、再現実験映像を見ながら、その事故の原因と防止策について理解を深めました。製品事故にはいくつかの要因があり、そのひとつを取り除くことで事故は防げるそうです。また、製品を長く使うことは事故につながることもあります。日頃からその製品の特性を知り、事故にあった時の対応についても理解を深め、製品安全への疑問や意見の声を上げていくことが、より安全・安心な社会の形成につながると実感しました。「大丈夫かな?おかしいな?」と思ったら、製品安全センター(NITEさん)HPより製品事故情報・リコール情報、注意喚起動画などを見ることができます。
グループワークでは、製品事故の相談事例の調査ポイントについて話し合い、学習しました。
消費者団体との交流会には、勝山市消費者団体連絡協議会 山場 眞理子会長にお越しいただきました。子ども達へのエコ活動として行っているパネルシアターやエコかるたをお持ちになり、受講生の皆さんにご紹介くださいました。また、新たな資源の消費を控えた環境にやさしい社会のために、蚤の市(洋服の無料譲渡会)を開催しているとお話されました。