くらなび ふくい・くらしの研究所

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★くらしの講座★『その話、信じていいの?くらしに忍び込むニセ科学』を開催しました

10月20日(土)、ユー・アイふくい 3階 映像ホールにて、消費生活セミナーくらしの講座『その話、信じていいの?くらしに忍び込むニセ科学』を開催しました。

講師は、大阪大学 サイバーメディアセンター 教授 菊池 誠先生です。

世の中には、見かけは科学であるかのように装っていて、実は科学とは呼べないものがたくさんあります。専門家にはまったく科学に見えないことが、グラフや数値や白衣に惑わされ、普通の人には科学に見えてしまうことがあります。

科学とは、客観的で再現性のある事実(誰が見ても同じで、何度やっても同じである事実)を扱う一方、ニセ科学は客観性や再現性は考えません。見た目が科学的だからといって、本当に科学的とは限りません。身近で分かりやすいテーマを題材に、科学的なものの見かたについて教えていただきました。

その一つの例として、水で健康になりたい人がたくさんいるがゆえに、そこにつけこむ嘘がたくさんあるとのこと。日本の水道水は世界に類を見ないほど安全なのに、『水道水は危険だ。』という脅迫的な宣伝をしている商品は疑いましょう。また、ニセ科学ではないが怪しい説が飛び交う難しい領域の例があり、リスクや安全にまつわるものが多く、白黒はっきりした正解はないので、きちんとした話で議論しなくてはいけないそうです。

最後に、個人的な体験と客観的な事実は違うということを頭に入れておくこと。ニセ科学は体験談で、客観的証拠ではない。体験談しか書かれていないものには注意しましょう。日常生活の大抵のことは非合理的ですが、社会の意思決定に非合理的なことが紛れ込んでは困るので、科学的根拠に基づいた合理的な決定が出来るように、科学的なものの見かたを身につけましょうと締めくくられていました。

 

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