福井県主催 消費者教育担い手養成講座「くらしの基本セミナー」が9月より始まり、今回が第10回(最終回)となりました。まとめのテーマは、「消費者市民社会の実現」です。講師は、大阪体育大学教育学部 特任教授で福井大学 名誉教授の荒井紀子先生です。
「消費者市民社会の実現に向けて 私たちにできること」と題し、これまでの学習をふまえて、改めてこれからの社会をつくるうえでの重要なキーワードである「消費者市民社会」への理解を深めました。また、これからの消費者市民社会を担う私たちはどんな力をつけたらよいのか、多角的な思考や判断力を鍛える学習を行いました。これらを通して、自分たちはこれから何ができるかについて考えました。
「世界を変えるための目標SDGsは、全て私たちの生活に関わっています。行動の主体は私たちです。行動を起こすことで、時代は変わります。より生きやすい調和のとれた社会(SDGs)を目指して、出来るところから頑張っていきましょう。」とお話いただきました。
受講生より「クリティカルシンキングという考え方がとても良いと思った。思い込みをせずに多角的に物事を考えて見ていくことは大切であると感じた。『批判する』と『批判的思考』は違うことも分かった。情報に躍らされることなく、自分の考えをしっかりと持って生活していきたい。」「これから自分が出来ることを考えながら、賢い消費者として学んでいきたい。」などの感想をいただきました。
【消費者団体との交流会】福井県消費生活研究会 会長 東 芳枝氏
一年を通しての活動内容についてご紹介いただきました。自主研究組織として月1回の定例会を持たれ、身近な問題を取り上げながら調査や商品テストなどを行っていらっしゃいます。「学んだ知識を今後の活動に生かしていきましょう」とお話いただきました。
このセミナーに8回以上出席された受講生には、福井県消費生活センター 所長 中社 敏朗氏より修了証書が手渡されました。本講座の目的は、10回の講座を通して、消費者として「自分ができることは何か」を考え、学び、発信することです。今回の講座で学んだことを今後のくらしにいかし、ぜひ発信していってほしいと思います。受講生の皆様、2ヵ月半にわたりご受講いただき、ありがとうございました。